荒深
ゴルフクラブ職人

荒深 泰男

Yasuo Arafuka 株式会社東邦ゴルフ 代表取締役社長 兵庫県神崎郡

ゴルフクラブ発祥の地とも呼ばれる兵庫県「市川町」にて、50年以上の歴史を持つ東邦ゴルフの二代目社長。刀鍛冶の技術を活かした軟鉄鍛造と、摩擦熱を抑えた熟練工の手仕事による丹念な研磨で、最上級の打感を実現。先代と親子で開発した「カーボンヘッド」「キャビティバック」などの独自技術は日本のゴルフクラブの品質向上に貢献。

Works / Interview

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「ゴルフクラブ選びに新たな楽しみを」

職人・荒深がはじめてゴルフをプレーしたのは26歳の頃。父である先代社長の勧めがきっかけだったが、始めるとすぐに夢中になった。大自然の中、老若男女問わずにプレーでき、飛距離や精度など、スコア以外にも多様な楽しみ方ができるスポーツだと感心した。 荒深は20歳で家業の「東邦ゴルフ」に入社し、やがて二代目として経営を継承した。この間、ゴルフを取り巻く環境は大きく変化し、自社を含むゴルフクラブ製造の発祥地・市川町(※1)のメーカーの多くが苦境に立たされてきた。ゴルフ場会員権が数千万円もしていたバブル期にはその技術力を買われ、大手の下請けとして安定した仕事があったものの、気付けば量産工場の多くが海外に移り、国産メーカーは激減した。 東邦ゴルフも例に漏れず、度重なる経営危機を技術革新(※2)や自社ブランドのEC販売で乗り越えてきたものの、最盛期には90名もいた職人が、今やわずか数名である。しかし、ネットでのレビューの高さが物語るように、手仕事ゆえの良さを多くのユーザーが評価している。 荒深たちの真骨頂は、繊細な打感の求められるウェッジやパターにこそ現れる。柔らかい金属を「軟鉄鍛造」と呼ばれる製法で精製し、熱処理による硬化を避けるため、一つひとつを熟練工の手で摩擦熱を抑えながら、時間をかけて研磨していく。こうして、ボールを載せるような感覚で、狙いたいところに落とせる逸品が生み出される。 加えて、磨くときの僅かな感触で、荒深たちは仕上がりの良し悪しを予見する。素材が不均一なら「跳ねる」し、硬化していれば「滑る」、不純物が混じれば「粘っこい」感触が手に残る。——効率重視の量産工場では実現できない、素材との対話による品質管理がそこにある。 ゴルフの楽しみ方が多様であるように、クラブ選びにも多様性を提供したいと、荒深は考える。著名ブランドを凌ぐ打感・性能を、職人による手仕事の誇りと共に、ユーザーに届けたい。 (文 / 小山 翔) ※1: 刀鍛冶技術を応用した鍛造製法で、日本で初めてアイアンヘッドが製造された町 ※2: 耐久性に優れたカーボンヘッドや、現在アイアンの主流となっているキャビティバックを自社開発

Office / Studio

オフィス・スタジオ外見
事務所のすぐ外側に工房が併設されており、研磨機に向かう日々
オフィス・スタジオ外見
粗さの違う砥石を使い分け、手の感触を頼りに寸分違わず仕上げていく
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