長野
釜師

長野 新

Arata Nagano 長野工房 釜師 埼玉県桶川市

和銑(わずく)にこだわり、伝統技術を継承する現代の釜師。二代長野垤志の長男として生まれ、山形県の菊池保寿堂での修行を経て、家業である「長野工房」へ。茶の湯釜を中心に、現代造形作品を多く制作。2003年に日本伝統工芸展で初入選を果たして以降、伝統工芸展 / 百貨店での個展・グループ展など、数多の受賞歴。

Works / Interview

170

「竹生島乃釜 鉄風炉添」 琵琶湖に浮かぶ竹生島の謡曲の一節より 古来から日本人に好まれている「波兎」を写した風炉釜

171

「紅葉乃釜」 正面に楓の葉を大きくヘラ押しで鋳出した作品

172
173
174

「学び、拓く釜の歴史」

釜師は日本にあと、何名いるだろうか。茶道文化の衰退や、伝統技術の継承問題、和銑(※1)の原料となる砂鉄不足など、釜師・長野新が直面する現状には課題が堆積する。しかし、長野に悲壮感はなく、いつも朗らかで、職人としての誇りと作品への愛着に満ちた語り口はぐいぐいと、聞き手を引き込んでいく。 長野は釜師・二代長野垤志(※2)の長男として生まれた。幼い頃から絵を描くのも、粘土細工も好きで、周囲からは自然と「三代目」との期待があった。ただ、長野が本格的に釜師の道を歩み始めるまでには、少なからぬ紆余曲折がある。大学の金属工芸専攻科を卒業後、大好きな単車で日本を一周したり、家を飛び出し、金髪でごみ収集の会社に勤務していた時期もあった。 自分は何を成すのか、自問自答の日々。ある日、無意識にスケッチした絵を見て、無性にそれを形にしたい意欲に駆られた。——が、どうしたら良いか、明確なイメージが湧かなかった。そして、本当はモノづくりがしたいと渇望している自分に気付いた。確執を超えて父の下で1年、山形の鋳物工場で4年の厳しい修業を経て、30歳で長野工房に戻る。数々の伝統工芸展・金工展での受賞や百貨店への出展など、ついに長野の活躍が始まった。 近年、長野は父とよく、当代随一を誇った「芦屋の工人にどこまで迫れるか」を議論する。そもそも、長野の祖父は釜の研究から入った、異色の釜師である。作られた地域、絵師の想い、釜師の技量などを読み解き、いにしえの工人にも劣らない作品を残してきた。逆風の時代にこそ、技術の引き出しを増やし、累積思考を重ね、新たな歴史を拓きたい。 長野工房の作業場は、夏には気温40度にも達する。流れる滝のような汗とラジオからの軽快な音楽の中、これからも前向きな気持ちで、作品に熱い魂を吹き込んでいく。 (文 / 小山 翔) ※1: 砂鉄を炭で精錬した、釜や工芸品に使われてきた日本古来の地金 ※2: 鋳金家で重要無形文化財保持者(人間国宝)長野垤志の次男として生まれ、2001年に二代長野垤志を襲名

Office / Studio

オフィス・スタジオ外見
長野一門で創作する作業場の様子
オフィス・スタジオ外見
作業場では時に、ガンダムやスターウォーズなどをモチーフに、個人的な作品を創ることも
ファッション
  • ウェディング・着物
  • スーツ・礼服
  • カジュアル
  • ジュエリー
  • 靴・かばん
  • 時計・メガネ
インテリア
  • 家具
  • 照明
  • 食器・茶器・酒器
  • 内装・空間設計
  • 装飾・アート
  • 伝統工芸
アウトドア
  • ガーデン・エクステリア
  • キャンプ・BBQ
  • 自転車
  • スポーツ用品
  • ペット用品
  • 船舶・サーフィン
ブランディング
  • 商標・ロゴ・名刺
  • Webサイト・販促物
  • 看板・サイン
  • 制服・ユニフォーム
  • イラスト・文字
  • 映像・音楽
製品開発
  • 産業機器・車両
  • 医療・福祉・健康機器
  • 家電・通信機器
  • 日用品・雑貨
  • 書籍・雑誌
  • 包装・パッケージ
空間設計
  • オフィス
  • 店舗
  • 商業施設
  • 教育施設
  • ホテル・ゲストハウス
  • 住宅・シェアハウス

注目デザイナー

Loading...